性病というのは男女を問わずに怖いものですが、男性にとっては亀頭ブツブツが性病の疑いと悩みを深める原因になりがちです。
亀頭ブツブツは必ずしも性病が原因とは限りませんし、実は良性で無害ということも多いので、無駄に悩みを抱えない為にも正しい知識を頭に入れるのが望ましいです。
亀頭ブツブツの悩みを解消する意味でも、悩まずに済むミニ知識をおすすめします。
良性の亀頭ブツブツなら放置できますし、悪性でも早く気がついて迷わずに相談できるようになるので、ミニ知識といえども知識をつけることは重要です。
ミニ知識があれば亀頭ブツブツは怖くありませんから、悩みを抱えたり押しつぶされる前に亀頭ブツブツのことを知りましょう。
亀頭ブツブツの種類について
亀頭ブツブツには、カリ首の部分に小さくできるフォアダイスと、感染性のコンジローマといった種類があります。
フォアダイスは真珠様丘疹ともいって、脂肪の塊が腫瘍のように見えるものを指します。
これは生まれ持っていたり、分泌腺の成長によって生じることが多いです。
一見すると感染性の尖圭コンジローマと似ているので紛らわしいですが、数が増えない特徴があるので、様子を見て変化がないようなら良性のフォアダイスと判断できます。
一方、尖圭コンジローマは痛みやかゆみといった自覚症状を伴わない、感染性の亀頭ブツブツです。
ウイルスがイボを作り増殖させるので、放置すると数が増えますし、いずれは亀頭全体が覆われることになります。
腫瘍に成長してしまいますから、日常生活も性行為も困難となるでしょう。
当然ながら他人にうつすことになり得るので、放置は厳禁ですし早めの治療が不可欠です。
他にも多発性粉瘤症や光沢苔癬、陰茎硬化性リンパ管炎といった、亀頭ブツブツを作る疾患はいくつもあります。
単なる粉瘤で無害のケースも少なくないですが、感染症と良性の腫瘍の判別が難しい紛らわしいケースは多いので、安易に判断せずクリニックを受診して悩みを打ち明けるのが望ましいです。
良性に分類される亀頭ブツブツ
良性に分類されるのは、生まれ持っているフォアダイスや脂肪が隆起した亀頭ブツブツです。
これらは色が白っぽくて、かゆみなどの自覚症状がないのが共通のポイントとなります。
脂肪が盛り上がってできている亀頭ブツブツなので、触っても何も感じませんし、痛みが走ることもないでしょう。
増殖したり大きくなることもありませんから、放置しても問題はありませんし、取り除く必要もないです。
ただ見た目の問題ですが、性行為の際に相手に性病が疑われることもないとはいえないので、気になるならクリニックで取り除いてもらえます。
フォアダイスの除去に要する時間は長くありませんし、麻酔をするので痛みも感じないです。
大きな傷跡が残るような治療ではないので、入院は勿論のこと通院も不要となります。
性行為をした後に、フォアダイスのような亀頭ブツブツが生じた場合は、尖圭コンジローマの疑いがあるので受診しましょう。
フォアダイスに紛れる尖圭コンジローマは厄介ですし、見落としや治療の遅れに繋がるので、違和感を覚えたら迷わず要受診です。
男性専門のクリニックであれば、無料で診察が受けられることが多いので、一人で抱え込みがちな悩みも案外気軽に相談できます。
性病による亀頭ブツブツ
性病による症状は、尖圭コンジローマのようにフォアダイスと見分けがつきにくい亀頭ブツブツもあります。
かゆみもない自覚症状に乏しい尖圭コンジローマは厄介ですが、亀頭ブツブツがカリフラワーのような形をしていたら疑いが濃厚になります。
水疱が生じる亀頭ブツブツは、いわゆるヘルペスの可能性が高くなるでしょう。
その後水疱がつぶれたり、化膿に発展したら疑いは強まります。
柔らかい水疱が米粒大であれば、水いぼと呼ばれる性器伝染性軟属腫も考えられます。
日本における感染例は少ないですが、痛みを伴う軟性下疳という性病もあります。
広く名前が知られている梅毒は、亀頭ブツブツがしこり状で痛みを伴うのが特徴です。
しこりがあっても痛みがないなら、毛のう炎と診断される可能性があります。
水いぼは感染しますし、性行為でも相手にうつす恐れがありますが、積極的に治療をしなくても完治します。
治療が必要なのは尖圭コンジローマやヘルペス、梅毒に軟性下疳で、感染することもそうですが、放置しても自然に治りにくいのが受診を必要とする理由です。
治療法はありますし、早めに治療を始めた方が綺麗に治りますから、性病が疑われる亀頭ブツブツはできるだけ早く受診しましょう。
まとめ
亀頭ブツブツは男性にとって珍しくない悩みですが、大抵は無害なフォアダイスによるものです。
しかし尖圭コンジローマのように紛らわしい性病もあるので、急にあらわれたり増えるようなら受診して治療が必要です。
良性の亀頭ブツブツは脂肪によるもので、生まれつき持っている人も少なくないです。
性病の亀頭ブツブツは感染性で人からうつされたり、人にうつしてしまうので油断禁物となります。
受診しなくてもすぐにどうこうということはありませんが、悩みを一人で抱えることになったり、不安にさいなまれることになりますから、不安を覚えたら受診するのがおすすめです。